どうやらこれは遊びらしいぞ

【初心者向け】資産運用を始める前に読むべき本5冊【必読】

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今回の記事はこのような方に向けた内容です


●資産運用に興味があるけど、何で勉強していいかわからない。
●初心者におすすめの本があれば教えてほしい。



こんにちは、ケン・イケハです。
資産運用や投資に関する本はたくさんありますが、最初にどれを読めばいいのか迷いますよね。

 

資産運用といっても、株や投資信託、債権や不動産、そしてFXや仮想通貨など、とてもたくさんの種類があります。

 

何の予備知識もなしに、専門家のアドバイスを鵜呑みにしたり、あるいは独断で資産運用をおこなうと痛い目にあいかねません。

 

大事な資産を守るお役に立てればと、資産運用を始める前に読むべき本を厳選しましたので、ご紹介させていただきます。

 

 

資産運用を始める前に読むべき本

①「誰も教えてくれないお金の話」  

誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)

誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)

 

 まず最初にご紹介したい本がこちらです。

注目すべきなのは、お金の話なのに「資産運用・投資の話」が一切でてこないという点です。
これが本書を一番最初におすすめしたい理由です。

 

資産運用に興味がある人の目的は、当然「資産をふやすこと」だと思います。

でもその前に。

 

「家計の管理」「固定費の見直し」などはおこなっているでしょうか?

 

この本から、まずは「お金が貯まる仕組みづくり」が大切なのだと気付かされます。


あなたの資産が貯まらなかったのは、きっと、「資産運用をしていなかった」ことだけが原因じゃないはずです。

「早く資産運用でお金をふやしたい」という気持ちを抑え、まずはこの本でお金の基礎を学びましょう。

本書で特におさえておきたいポイント

・家計の支出を把握しないと貯蓄は難しい。
・貯蓄を優先し、余りを生活費にまわすようにする(生活費の余りを貯蓄するのではない)。
スマホ代や保険料などの固定費の削減が節約の基本(10円・20円をケチケチする節約はいらない)
・お金の勉強と実行をくり返すと、お金の不安から解放される(自己投資が身を守る)

 

②「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

 

 資産運用をこれから始められる方は、たとえ購入する商品が決まっているとしても、その前にこの本を一読しておくことをおすすめします。

 

一般の金融関係者の方が言いにくいような点をずばりと突いていて、「こんなこと言って大丈夫なの?」と驚くようなことも書かれています。

いくつか例をあげてみましょう。

 

・銀行には何一つ買うべきものはないから、銀行の窓口では金融商品買ってはいけない。(唯一の例外は個人向け国債
・銀行は客が得するものじゃなくて、自分たちが得するものを売ろうとする。(手数料の高い外貨預金など)
・健康保険に入っている人は、医療保険に入る必要がない。(保険料金は保険会社の方の高い人件費が含まれているので、無駄に高い)

 

著者の山崎元さんは楽天証券にお勤めの方ですが、中立の立場で資産運用をすすめるため、口座の開き方や商品の購入方法は、すべてライバルのSBI証券を例にして説明されています。
そこまで気を遣わなくてもいいのに(笑)

本書で特におさえておきたいポイント
・堅実でおすすめの投資は、「個人向け国債」+「NISAのインデックスファンド」。
・FXも個別株も、外貨預金もやらない方がいい。
医療保険などには入らず、入ったと思って貯蓄や運用にまわす。
確定拠出年金は税金面で有利なので必ずした方がいい。

 

③「知らないと損する 池上彰のお金の学校」

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

 池上さんは難しい内容をわかりやすく書くことが得意な方ですが、本書では、お金の歴史・銀行・投資・保険・税金・お金に関するニュースなどが広く網羅されて、お金を総合的に理解することができます。


投資のところでは、株やFX、投資信託先物取引など、主要な金融商品の特徴がわかりやすく説明されています。

本書で特におさえておきたいポイント
・投資をするとその対象の経済状況に敏感になるので、関係するニュースが身近になり自分の勉強になる。
・投資は忘れてしまうくらいの額がちょうどいい。毎日の相場が気になるような金額の投資はやめておく。
・FXは数ある金融商品の中でももっともギャンブル性が高い。素人は手を出さないことをすすめる。

 

④「お金は寝かせて増やしなさい」

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

 

 インデックス投資を15年以上実践している著者による、インデックス投資の有効性をわかりやすく紹介した本です。


インデックス投資を簡単に説明すると、日経平均やNYダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法」です。


商品の例としては日経平均インデックスファンド」などがあり、この商品の場合は日経平均に連動して価格が変動しますので、特定の企業の株価や為替の変動などを気にすることなく、購入したら放っておくだけです。

 

そして本書でも書かれているように、全然手間がかからなくて手数料の安いインデックスファンドが、手数料の高いアクティブファンド(プロが運用してくれる投資信託よりも、結果的に高い成果をあげているというデータがあります。

 

著者が「銀行や証券会社を信じてはいけない」という理由がここにあります。
これは投資の本を読んでいるとよくでてくる話で、「金融業界の不都合な真実の一つでしょう。

本書で特におさえておきたいポイント
・「世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して長期保有すること」を本書でインデックスファンドと呼ぶ。
・アクティブファンド(プロが運用する投資信託)がインデックスファンドに勝てない一番の理由は、手数料などのコストが高いから。
・銀行や証券会社がインデックス投資をあまりすすめない理由は、手数料などのコストが低い分、自分たちが儲からないから。

 

⑤「金持ち父さん 貧乏父さん」

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

 

 会社から給料をもらいお金のために働き続けることは、檻の中で一生くるくる走り回るネズミと同じなんだと、この本を読んで気がつきました。
いわゆる「ラットレース」にはまっている状態です。


不動産投資の推奨本としてとらえられがちな本書ですが、そうではなく、お金持ちになるためのマインドを学ぶ本だと思います。

本書で特におさえておきたいポイント
・家計からお金を吸い取っていくものは負債である。(だから持ち家は「資産」ではなく「負債」になる)
・本当の資産とは、「自分のビジネス(自分がいなくても成り立つもの)」「株・債権・投資信託」「収入を生む不動産」「音楽、書籍などの著作権特許権」など。

 

(おまけ)ウォール街のランダム・ウォーク

ウォール街のランダム・ウォーク―株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーク―株式投資の不滅の真理

 

 最後に、インデックス投資の優位性について書かれた名著ウォール街のランダム・ウォーク」を紹介させていただきます。


ランダム・ウォークというのは、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」ということを意味する言葉です。


トレーダーがおこなっているような、「将来の値動きを予測して売買する方法」全否定する理論といえます。

本書では、テクニカル分析は、科学的な外見を装ってはいるが、実は占星術と同類である」などと、トレーダーを激怒させるようなことが、様々な事実に基づいて書かれています。

 

バブルの歴史に始まり、テクニカル分析ファンダメンタル分析などの紹介もされていますので、なぜインデックス投資が優れているのかについて、広い視野で理解することができます。

 

ただ、内容はやや難しく、ボリュームも多いので、まったくの投資初心者には読むのがしんどいかもしれません。
インデックス投資の理論をより深く知りたい方にはおすすめです。

 

まとめ

資産運用をこれから始める方のために、実際に私が役に立った本を5冊(+1冊)厳選し、ご紹介させていただきました。

 

あらためてお伝えしたいことは、お金をふやすことが目的であるなら、「資産運用は第一優先ではない」ということです。

1冊目の「誰も教えてくれないお金の話」でご説明したように、「お金を貯める仕組みづくり」こそ、まず第一にすべきことだと考えています。もう一つ加えるなら、自己投資です。


なので、資産運用の初心者に対して、「家計管理」や「固定費の見直し」などにはあまり触れず、いきなり金融商品のアピールばかりをするような人がいれば、少し気をつけて話を聞いた方がいいかもしれません。

 

大事な資産を守るのは、プロのアドバイザーではなく、自分自身です。
私もまだまだ勉強中ですが、少しずつ知識を増やして、マネーリテラシーを向上させていきましょう。